シエラレオネ
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| シエラレオネ
アフリカのシエラレオネという国の現状が、著者である山本敏晴さんの写真と文で綴られています。 本当の国際協力の意味とは何だろう。無邪気な子供たちの笑顔とは裏腹に、シエラレオネでは一体何が起きてきたのか。 闘争によって生み出された悲惨な結果、また設備のない現場での医療の在り方を考えさせてくれる。
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赤い蝋燭と人魚
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| 赤い蝋燭と人魚
小川未明さんの童話の中でも、一番好きかな。 子供の幸せだけを願い、それを信じて人魚は人間の世界へ送り出した。人魚の子はやがて成長し、育ててくれたおじいさんおばあさんに恩を返すが、愚かな人間は欲に目が眩む。 悲しい人魚の心の描写が、さかいこまこさんの絵に乗せて、より美しく描かれている。
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頭のうちどころが悪かった熊の話 |
| 頭のうちどころが悪かった熊の話
小学校高学年くらいなら、この本のちょっとしたユーモアがわかるようだ。 お話は1篇ずつ分かれているが、全体でなんとなく繋がっている。 現代版童話という感じかな、ユーモラスで不思議。大変読みやすくおもしろかった。
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あさ- 朝 / ゆう- 夕 |
| あさ
ゆう
【右からよむと詩集、左からみると絵本】という、あたらしい形のビジュアルブックだそうだ。 本の真ん中あたりから、『詩・絵本』に分かれている。 絵本のほうは全てひらがななので、小さい子どもでも美しい写真を見ながら、谷川俊太郎氏の文を読めるようになっている。詩のほうは1枚1枚の写真に、朝・夕それぞれの本に詩を乗せて描かれている。
あって当たり前のように過ぎていく、朝や夕の自然の風景と美しさ。 それは、はるか遠い昔より変化しながら、必ずやってくる朝と夕に溶け込んでいる。 写真を眺めていると、なんだか忘れていた記憶を思い出させてくれるような感覚になる。
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魔女の血をひく娘 |
| 魔女の血をひく娘
魔女の血をひく娘(2)
『おばあさんは魔女として連れていかれた。次は私だ。17世紀の魔女狩りを逃れ、新大陸に渡ったメアリー。キルトに縫いこまれた1枚1枚の日記が、アメリカで発見された。』 物語に引き込まれ、どこまでも追い詰められてゆく感覚だ。 現実なのか空想なのか、読み進めるうち感覚が交錯する感じがするほどおもしろい小説。 日記にこめられたメアリーの想いに感情移入でき、とても読みやすかった。 2巻では、メアリーのその後を追跡。
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ポケットの中のやさしいきもち |
| ポケットの中のやさしいきもち
雑貨やファブリックなどのイラストを手がける、サカキバラメグミさんの語りかけ絵本。 かわいいイラストはもちろん、文も手書きなので温かみを感じる。 『だれかに何かしてあげたいとき、さっととり出せるように、やさしいきもちはいつもポケットに入れておこう。』
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月の記憶 |
| 月の記憶
遠い古より、変わらず夜の闇を照らし続ける月。 幾千幾万の人たちの月への想いが、詩人の唄や句によって伝わってくるようだ。 幻想的な月の写真に見とれ、引き込まれてしまう。 誰もが持っている月の記憶、 そして忘れ得ることのない月との出会いがありますように。
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色の風景(1) |
| 色の風景(1)
日本の美しい風景写真を、全て『色』という角度から見立てる。 幻想的な自然の描写に心奪われる。また、色の解説や色にまつわる言葉と写真により、『色』というものにいっそう興味が湧いた。 まるで御伽噺にでも出てくるようなきれいな色に、心が洗われるようだ。
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